10月14日

「ペスタ ブンガラヤ」が終わり、1週間が過ぎました。玄関付近や各教室に子どもたちの振り返りが掲示されています。子どもたちの純粋な思いに触れ、「なるほど、そこに気をつけて頑張ったのか。そんな苦労や工夫があったのか。そのセリフが印象に残ったのか。そこが気に入ったのか。」など色々な発見があり、読んでいると時間がたつのも忘れ、心がほっこりしました。

さて、学校だより「かがやき」でご紹介させていただいたように、105日(土)はペナン日本人学校45度目の開校記念日でした。1974年当時の記憶がないという方や、まだお生まれになっていなかったという方も多くいらっしゃると思いますが、私は小学校5年生でした。やっと固定電話やカラーテレビが一般家庭に普及した頃で、テレビとマンガ以外は何の娯楽もないといった時代でした。テレビやマンガで空想上の未来を描く際に決まって登場したのが、テレビ電話だったことを覚えています。あれから45年、科学はめざましい進歩を遂げました。テレビ電話が、スマートフォンで当たり前にできる時代です。しかも通話料無料です。

先週1010日(木)、リチウムイオン二次電池の発明者の一人である吉野 彰さんのノーベル化学賞の受賞が決定し、日本中が歓喜の渦に包まれ、海外に暮らす私たちも大喜びでした。リチウムイオン電池の登場で、携帯電話やノートパソコンなどが一気に普及したそうです。近年は、電気自動車や人工衛星などにも用途が拡大し、再生可能エネルギーを有効に利用する手段としても期待されています。私たちの生活に欠かせない存在です。

ペナン日本人学校教職員は、振替休日の107日(月)、本校運営委員長様のご厚意で、ルネサス工場にて職員研修をさせていただきました。ペナン進出の日系企業の歩みや概要についてご説明いただいたり、実際に工場の中を見学させていただいたりと、貴重な経験でした。ご尽力いただいた皆様に、改めてお礼申しあげます。さて、ルネサス工場で生産されている半導体ですが、開発に関わり、過去に5人の日本人がノーベル賞(物理学賞・化学賞)を受賞しています。半導体は、パソコン、スマートフォン、液晶テレビなどのデジタル家電、冷蔵庫や洗濯機、自動車など、ありとあらゆる製品に搭載されており、現代人の生活は「半導体」なしにはあり得ません。

人間のたゆまぬ努力が、科学のめざましい進歩を生み、私たちの生活はますます便利になりました。しかし、携帯電話やスマートフォン、ゲームが普及する一方で、使い方を誤り、依存が生じたり、SNS等ネット上でのトラブルやいじめ、犯罪が生じたりと、問題が増大しているのも事実です。機会あるごとに学校でも、正しい使い方、適切な使い方を指導していこうと思います。ご家庭でも、ぜひ話題にしていただけたらと思います。何かご家庭でルールなど作られているような事例がございましたら、教えていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。せっかくの科学の進歩を正しく生かせるよう、努めてまいります。




10月10日

28回「ペスタ ブンガラヤ」が終了いたしました。

まず、103日(木)は児童生徒向けでした。開会式での私のあいさつの内容を紹介いたします。

「ペスタ ブンガラヤ」が始まります。皆さん、今日まで本当によく頑張りました。小学部1年生から中学部3年生まで、みんながペスタの成功に向かって、一生懸命に準備や練習に励む姿を見ていて、頼もしかったです。特に、全校合唱の練習では、皆さんの力強い歌声に感激しました。皆さんは、先生たちの自慢です。少し難しい言葉を使うと、皆さんは先生たちの誇りです。

いよいよ、本番です。準備や練習の成果をしっかり発揮しましょう。そして、出演しないときは、先生からの注意を守って、集中してしっかり見て聞きましょう。皆さんの成功を心から祈っていますが、緊張して失敗や予期せぬハプニングがあるかもしれません。けれど、そんなときこそ、心と力を合わせて頑張り抜きましょう。

『平成超えの感動を!さあ新たな時代の幕開けだ』、令和元年のペナン日本人学校の子どもたちの素晴らしさを見せつけて欲しいと思います。力一杯輝いてください。応援しています。

そして、106日(日)は保護者の皆様向けの開催でした。鹿屋総領事ご夫妻をはじめ多くのご来賓の皆様、保護者の皆様をお迎えし、盛大に開催できたことを職員一同うれしく思います。

児童生徒会によるスローガン『平成超えの感動を!さあ新たな時代の幕開けだ』の発表に始まり、音楽クラブの力強い和太鼓演奏が、格調高い雰囲気をつくってくれました。各学年の劇は、それぞれの学年に応じた持ち味が十分に発揮されていたと思います。全校合唱は、ペナン日本人学校の子どもたちの素晴らしさが凝縮されたものでした。

子どもたちは、準備や練習を本当によくがんばりました。きっとお家でもずいぶんお世話になったことと思います。練習を重ねる度に、見違えるような進歩を遂げてきました。練習の過程を知っているからこそ、一人ひとりの動きやセリフに心を打たれました。展示発表にも、子どもたちの個性や純粋さが、にじみ出ていました。令和元年のペナン日本人学校の子どもたちの素晴らしさを十分に堪能していただけたと思います。

キラキラと目を輝かせ、素直で何事にも一生懸命取り組む素敵な子どもたちと毎日一緒に生活できることを幸せに思います。そのような子どもたちを育ててくださった保護者の皆様には、心から感謝申し上げます。

片付けなど「ペスタ ブンガラヤ」の全てを終え、どの子どもたちも、やり切ったという満足そうな笑顔で下校していきました。すがすがしい光景でした。仲間と支え合い、高め合いながら大きな仕事をやり遂げたという達成感や自信が、きっとこれからの生活に生かされていくでしょう。ペナン日本人学校は令和元年度の折り返し地点を迎えました。後半がますます楽しみです。


 

 
9月23日

ペナン日本人学校を休校に追い込んだヘイズも一段落したようです。状況に応じてヘイズに対応する中、18日(水)は朝から屋外の活動は一切なしの措置をとっていましたが、10:00になってAPI指数が200を超え、ペナン州教育局に問い合わせたところ午後休校の指示、スクールバスの手配等準備が整った段階で、保護者の皆様に緊急一斉メールで「13:10一斉下校」をお知らせしました。その後も、教育局からの通達に従い、19日(木)、20日(金)の休校をお知らせした次第です。皆様のおかげで混乱なく休校の措置をとることができ、子どもたちの安全を確保でき、感謝しています。引き続き、918日付の文書「ヘイズ対応について」でお伝えした基準に沿って、ヘイズへの対応させていただきます。ご家庭でも、手洗いやうがい、洗顔の励行、マスク着用等の配慮をお願いいたします。

さて、「ペスタ ブンガラヤ」が近づいてきました。913日(金)の5校時には体育館で、全校合唱「Tomorrow」の練習が行われました。全校揃っての初めて練習にもかかわらず、いずれの学年も力強い歌声で、感動しました。どれだけ磨かれていくのか、本番が楽しみです。

私が若かった頃担任した生徒で、思うように力になれず、申し訳ないことをした生徒がいました。卒業式の日、学校を去って行く後ろ姿を見ながら、未熟な自分を責めるばかりでした。数年後に再会したとき、「先生に聞かせたかった。」と在学当時に合唱コンクールで歌った曲をうれしそうに歌ってくれました。思い出が一瞬にして輝いたものになったような気がしました。「あの素晴らしい愛をもう一度」は、大切な思い出の曲です。ペナン日本人学校の子どもたちが、いつか学校を去った後、「Tomorrow」を口ずさみながら、日本人学校で過ごした時間、仲間たちを思い出してくれると幸せです。

「ペスタ ブンガラヤ」のテーマは、『平成超えの感動を!さあ新たな時代の幕開けだ』です。各学年から出た案をもとに、児童会と生徒会で決定したものです。各学年からの案を紹介します。運動会のスローガン同様、それぞれに、子どもたちの思いがよく伝わる内容です。

小学部1年「楽しい・嬉しい・かっこいい・おもしろい・ほっとする・喜んでくれる・いいペスタ・きれいなペスタ・明るくなる・大人が楽しめる・みんなが楽しくなれる・すばらしい」

小学部2年「みんなで楽しめ!光りかがやけ!ペスタ ブンガラヤ!」

小学部3年「光り輝け青空に!ペナンのAll stars!~令和元年度ペスタ ブンガラヤ~」

小学部4年「We are everybody stars.~楽しい笑顔をとどけるペスタ ブンガラヤ」

小学部5年「We are shining star.~心を一つに令和元年度ペスタ ブンガラヤ」

小学部6年「みらいへJUMP!さあ新たな時代の幕開けだ」

中学部1年「平成超えの感動を!令和最初のペスタ ブンガラヤ」

中学部2年「いざ はばたけ天空へ~令和の輝く星たちよ~」

中学部3年「心はいつも一つ!~We have a special bond!

休校による練習の中断は残念ですが、休校中も職員は皆で体育館のスポットライトや放送のセットを整えたり、担任は劇の小道具や衣装を作成したりと、着々と準備を進めていました。学校の再開とともに、子どもたちが思う存分練習に打ち込んでくれたらと思います。






9月18日

 2学期がスタートして2週間が過ぎました。

 登校後の朝の時間、中休み、昼休みに運動場では、子どもたちが元気一杯に過ごしています。サッカー、ブランコ、柔らかいボールでのキャッチボール、フラフープ、だるまさんがころんだ、鬼ごっこ、リレー競争等、楽しみ方は様々です。私にとっては子どもたちの安全を見守るという役割が第一ですが、見ているうちに、自然と笑みがこぼれてきます。幸せな時間です。さほど広くない運動場で、様々な学年の子どもたちが分け隔てなく一緒に遊びます。上級生が下級生に配慮したり、自分たちでルールを決めたり、皆が楽しめるよう工夫します。そして、一生懸命遊ぶのです。楽しい!おもしろい!くやしい!残念!やった!ときにはこけてしまって痛い!子どもたちの表情はとても豊かです。やがて休み時間の終了を告げるチャイムが鳴ると、子どもたちは競うようにてきぱきと片付けをし、あっという間に教室に帰って行きます。遊びとは言いながら、素晴らしい学習の場です。一生懸命遊べることは、本当に素晴らしいことだと思います。

 さて、皆様、夏休みはいかがでしたか?私のこの夏(夏しかないのに変な言い方ですが…)一番の思い出は、ペラ補習校への巡回指導です。巡回指導とは、文部科学省の事業で、派遣教員のいない補習授業校で日本人学校の教員が授業を行うことです。ペナン日本人学校は、毎年夏休みの時期に3日間、ペラ補習授業校への巡回指導を行っています。今年も私を含め5人の教員が巡回指導を行いました。

ペラ州イポーの町には日本人学校はなく、普段はインター校や現地校に通う子どもたちが日本の教育を受けるために、ペラ補習授業校で毎週土曜日、国語や算数・数学を中心に学習をしています。指導する先生は、補習授業校へ通う子どものお母様たちです。今回の巡回指導では、小学部・中学部合わせて20名の子どもたちに、本校教員が国語、生活科・理科、音楽、図工、書写、道徳、体育の授業を行いました。交流には色々な形がありますが、学習を通して子どもたちと交流できるのは、教えることを仕事としている教員にとって、格別なものがあります。子どもたちはすぐに私たちと打ち解け、本当に楽しそうに学習に取り組みます。「勉強って楽しいものなんだ。」と改めて実感しました。

日本の学校、日本人学校、補習授業校の子どもたち、それぞれ生活する環境や学習する環境は異なりますが、子どもたちの願いはみんな同じだと、私は思います。勉強をわかるようになりたいんです。学校で友だちと仲良く生活したいんです。子どもたちの個性は様々ですが、願いは共通です。「友だちと一緒に楽しく勉強できた、楽しく遊ぶことができた、今日もいい1日だった。」と、みんなが毎日思うことができるような学校づくりを進めていきたいと思います。