2020.2.17

 2月8日(土)はタイプーサムでした。毎年、本校警備員であるラヴィさんが参加しているとのことで、私も当日の朝から、見学させていただきました。神様に祈りをささげた後、一つずつ用具の針を身体に刺していきました。厳粛な雰囲気の中で作業が進み、こわさや痛々しさと言うよりは、ラヴィさん一家の信仰心のあつさや、タイプーサムを大切にする想いが伝わり、神聖で美しいものを見せていただいたという気がしました。

 その後ラヴィさんたちは台車を引きながら、寺院をめざしました。途中何度か、信者からのリクエストに応え、ラヴィさんが子どもと一緒に写真を撮る場面もありました。まさに、英雄です。その一方で、寺院到着後、ラヴィさんは相当疲れているにも関わらず、寺院でふるまわれる飲み物を私たちに配ってくれたり、ちらかっているごみを片づけたりと、私たちは感心するばかりでした。 

=タイプーサム=

 ヒンズー暦のThaiの月間にPusamという星が上る時に祝い、ヒンドゥー教徒が神に感謝し、苦行を行う祭りです。繁栄の神Subramaniamを内部に飾ったChariotと呼ばれる台車で街に繰り出すのです。宗教における罪を払うために教徒は決められた場所で、何千というココナッツを地面にたたきつけて割ります。信者の中には難行苦行の一環として、身体、ほお、舌などに長い針を刺しKavadiという儀式用具をもってヒンドゥー寺院に詣でる人もいます。この祭りは、マレーシアとシンガポールだけで行われています。

【引用:ペナン日本人学校ハンドブックPULAU MUTIARA

 12月の中学部、1月の小学部低学年の水泳記録会に続き、2月12日(火)には高学年(アップランズスクールからも生徒が参加)、13日(水)には中学年の水泳記録会が行われました。高学年はプールの水にトラブルがあり、1週間延期しての開催となり、子どもたちはもちろん、保護者の皆様にもご迷惑をおかけしました。子どもたちは、本当によく頑張りました。自分の名前が呼ばれたときの「はい!」という返事は元気がよく爽やかで、気持ち良かったです。それぞれの目標達成に向けて、最後まで泳ぎぬく姿は感動的でした。友だちへの温かく熱心な応援は、記録会を盛り上げました。係の子どもたちは、開閉会式の進行や放送などしっかりと仕事をやり遂げました。新記録、最高記録タイは合計で17個、記録の達成をみんなで喜び合いました。随所にペナン日本人学校の良さが発揮された記録会でした。保護者の皆様、お忙しい中、ご参観ありがとうございました。皆様の声援が、子どもたちにとって、エネルギーの大きな源になったと思います。

 2月14日(金)は、小学部1・2年生がテンビースクールを訪問し、アート作品の制作やゲーム、レクリエーション、歌やダンスを通して交流を深めました。スナックやランチを一緒に楽しんだのも貴重な経験だったと思います。ESLで身に付けた英語の力を発揮しようと張り切っていました。中には日本から来たばかりで英語に慣れていないと思われる子どもが、テンビースクールの児童と一対一で親密に交流している姿がありました。ボディーランゲージ?それとも子どもならではのコミュニケーション方法があったのでしょうか? 英語が下手なことを気にして、引っ込み思案になりがちな私は、ほほえましい子どもたちの様子を見ながら、大いに反省いたしました。





2020.2.10

 2月2日(日)は、日曜参観・懇談会でした。お忙しい中でのご参観ありがとうございました。朝から子どもたちは大張り切りで、その素直な様子が何ともほほえましく、素敵な1日の始まりでした。緊張もあったと思いますが、日頃の成果をお家の方にしっかりと、そして温かく見守っていただき、子どもたちは大喜びで、満足そうな笑顔でした。お子様の1年間の成長はいかがだったでしょうか? お子様の成長ぶりや、普段ご家庭では見せない頑張りをご覧いただくことができ、たいへんうれしく思っています。

 2月3日(月)の朝礼では、次のような話をさせていただきました。

今日2月3日が何の日か知っている人?そうです、2月3日は節分です。日本では、節分の日に、多くの家で豆まきをします。豆まきをしたことがある人?昔の人は、病気は鬼の仕業と考えていました。豆を炒ると言いますが、火であぶった豆には鬼を退治する効果があると言われていました。節分は、「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という願いを込めて、「鬼は外、福は内」のかけ声とともに、豆を投げて鬼を追い出す日です。

では、明日2月4日が何の日か知っている人?これは、難しかったですね。2月4日は立春です。「まだまだ寒いけれど、これから少しずつ温かくなり、春らしくなっていきますよ」、という春の始まりを告げる日です。昔は、立春を1年の始まりと考えていたそうです。だから、節分と立春はセットです。立春の前の日である節分の日に豆まきをして家から鬼を追い出して、素晴らしい1年の始まりを迎えましょうという願いが込められています。

ところで、昔の人は病気が鬼の仕業と考えている一方で、鬼は人間の心の中に住んでいると考えていました。お家の人や先生の言うことを聞かない鬼、お友だちにいじわるする鬼、すぐに怒る鬼、乱暴な鬼、だらだらとぐうたらな鬼、色々な鬼がいるそうです。節分の日に限らず、皆さんの心の中に鬼が出てきそうになったら、「鬼は外、福は内」の掛け声で退治してください。

最後に、ペナン日本人学校のみんなが健康で幸せに過ごせますようにという願いを込めて、みんなで「鬼は外、福は内」と、言ってみようと思います。校長先生のあとに続いてください。「鬼は外」「福は内」、素晴らしい春を迎え、充実した2月を過ごしましょう。

 2月6日(木)、小学部「おはようタイム」は節分集会でした。集会委員から豆まきについての読み聞かせを聞いた後、どこからともなく現れた4匹の鬼に向かって、みんなで豆をまきしました。落花生を殻ごとまくのがペナン日本人学校の流儀で、落花生をぶつけられた鬼は「痛い!」と悲鳴をあげていましたが、何だかとても楽しそうでした。ペナン日本人学校の子どもたちのために、一肌脱いだという感じでしょうか…。

 クリスマス、元日、春節Chinese New Year(爆竹を鳴らして邪気を払う)、節分、そしてヒンドゥー教のタイプーサム(2月8日)、異文化を身近に感じることのできるペナンならではの日々が続きます。




2020.1.20

 小学部では、1年生から6年生までを12の班に振り分けた縦割り班の活動が始まりました。まず、113日(月)の「おはようタイム」では、縦割り班ごとに分かれて、事前に用意していた自己紹介カードを配って交流を深めました。14日(火)の「体育朝会」では、縦割り班ごとに先生方とジャンケンをするゲームで競いました。やさしいお兄さんお姉さんとして、かわいい弟妹として、仲良く楽しい時間を過ごしています。6年生を中心に上級生が班をリードする姿が頼もしく、今後の活動がますます楽しみになりました。

113()、急なお話だったのですが、ソフトボールの普及活動のためペナン訪問中の公益財団法人日本ソフトボール協会の栗山利宏指導者副委員長様が来校、バット、ボール、ティーバッティングの台等、たくさんの用具を寄贈してくださいました。子どもたちへのお披露目はまだですが、教員は大喜び、ぜひ、体育の授業やレクリエーション等で活用させていただきます。

私が子どもの頃は、テレビ以外の娯楽はなく、学校から帰るとバットとグローブを持って家を飛び出すのが習慣でした。私を含めほとんどの男の子が、町内の子ども会のソフトボールチームに所属し、明けても暮れてもボールを追ったものです。当時、私はプロ野球読売ジャイアンツの王選手(現ソフトバンク会長ホークス会長)の大ファンで、親にねだってファーストミットを買ってもらったときは、うれしくて仕方ありませんでした(ポジションはキャッチャーでしたが…)。東京オリンピックでは、久しぶりにソフトボールと野球が競技種目に復活します。日本チームの活躍がたいへん楽しみです。童心に返って声援を送りたいと思います。

114日(金)は、小学部4年生と一緒にバティック工房に行ってきました。バティックは、ロウが染料をはじく効果を利用した技法で、マレーシア特産の「ろうけつ染め」です。何も見ず、下書きもせず、ロウでスラスラと布に絵を描く工房の方の姿に、感嘆の声が上がりました。見学後は、ロウで模様が描かれた布に絵付けを体験しました。色を塗るだけでもいいし、水を使うと色のグラデーションが生まれます。悪銭苦闘しながらも、みんな楽しく、熱心に作業し、味のある絵柄に仕上げました。作品は、工房の方が熱湯で煮てロウを溶かすなどの作業をした後、ハンカチとして完成させ学校に届けてくださいます。世界にたった一枚しかないハンカチです。手元に届く日が待ち遠しいです。

また、14日(金)の午後には、先週の「中学部書き初め大会」に引き続き、「中学部百人一首大会」が体育館で行われました。百人一首は、藤原定家が鎌倉時代初期(13世紀前半)に過去に編纂された歌集の中から優れた短歌を100首集めた小倉百人一首が、現在に伝わったものです。800年ほど昔につくられた百人一首が、今なお日本人に愛され、異国の地でも親しまれていることは、実に誇らしいことです。

マレーシアのバティック、日本の百人一首、それぞれに素晴らしい伝統文化が継承されています。両方の文化を身近に学び、親しむことができるのが、ペナン日本人学校の強みです。




2020.1.13

令和2年、明けましておめでとうございます。旧年中はたいへんお世話になり、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

3学期が始まりました。新しい息吹を感じます。始業式では、子どもたちに次のようなことを話しました。

あけましておめでとうございます。久しぶりに、皆さんの元気な笑顔を見ることができて、とてもうれしいです。本年もよろしくお願いします。

令和2年がスタートし、3学期が始まりした。日本では昔から、「一年の計は元旦にあり」と言われます。「一年の計画は一年の始まりである一月一日の朝に立てましょう」という意味です。皆さんは、今年どんなめあて・目標を立てましたか?ぜひ、先生やお友だちの前で発表して、達成できるよう努力していきましょう。

さて、皆さんは、2学期後半頃から、音楽の授業でマレーシア国歌を練習するようになりました。とてもきれいな歌声が聞こえてきて、うれしく思っています。マレーシアの人々は、私たちを温かく迎え入れてくださっています。警察署や消防署、スーパーマッケットへの校外学習や学校間交流など、私たちは、マレーシアの人々にたくさんお世話になっています。もちろん毎日の生活の中でも、ESLの先生方やローカルスタッフの皆さんにたいへんお世話になっています。その都度「Thank you」とお礼は伝えていますが、学校として「ありがとう」という感謝の気持ちを、みんなで、伝えたいと思います。そこで、ペナン日本人学校の大切なセレモニーである卒業式、入学式で、日本の国歌と同じようにマレーシア国歌をみんなで歌おうと思います。大きな歌声でマレーシアの人々へ、感謝の気持ちを届けましょう。

3学期は、1年の総まとめをする学期です。そして、4月からの新しい学年に向けて準備を整える学期でもあります。皆さんの頑張りや活躍を楽しみにしています。

19日(木)は「中学部の入学説明会」で、小学部6年生と保護者の方にお集まりいただきました。印象的だったのは、6年生の子どもたちが最後まで熱心に説明を聞く様子です。会の始まりに確認したところ、楽しみより不安の方が大きいようでしたが、真剣なまなざしに、入学に向けての覚悟や意気込みを感じました。環境が変われば、不安や緊張、戸惑いが当然ありますが、新しい出会いや発見があり、世界が広がります。大きな飛躍のチャンスとして欲しいです。

10日(金)は「小学部の入学説明会」で、お子様が入学予定の保護者の方にお集まりいただきました。12月には体験入学があり、一つずつこういった行事を重ねていく中で、4月の入学式がますます楽しみになりました。新しい出会いを大切に、「考える子」「がんばる子」「やさしい子」「協力する子」(学校目標かがやきプラン)の育成に向けて、精一杯努めていきたいと思います。

また、110日(金)には「中学部書き初め大会」が体育館で行われました。床に半紙を置き、膝を床につけた状態で書くので、膝や腰が痛かったかもしれませんが、1時間余り、一切言葉を発することなく、集中して取り組む姿が素晴らしかったです。これぞ大切にしたい日本の伝統文化です。完成後に、力作を手に一人ひとり記念撮影をしましたが、何とも言えない満足そうな表情が、見ている私たち教員も笑顔にしてくれました。