12月22日

  「二学期終業式」 -良いお年を……-

[秋の五七五]
原っぱで まん月後ろに 虫時雨(小4 RIONさん)

赤や黄や 色づくもみじ そまる森(小4 SHIORIさん)

紅葉が ゆらりゆらりと まいおどる(小4 KOMEI君)

星を待つ 願いがとどく 流れ星(小4 RIICHI君)

※季節のないペナンで、何とか秋色に染まりたい小学部4年生が、日本の秋を想像して五七五にしてくれました。

 [秋の五七五七七]
見渡せばあたり一面紅葉し
風につられて川つかるもみじ(小6 ANJUさん)

色がつき落ちていくのも美しい
だけどちょっぴり木が寒くなる
(小6RYOSUKE)

※小学部6年生が短歌に挑戦してくれました。やはりお題は「秋」です。

 二学期も子供達は、言葉(=心)磨きの学びに頑張ってくれました。 来年も継続して取り組みますので応援よろしくお願いいたします。 
本日、二学期を修了しました。「かがやき」を求めて頑張った子供達です。 各々、目標へ向かって歩き続けた4ヶ月でした。ペスタに始まり読書を頑張り学校間交流に汗を流した二学期でした。この冬休み、通知表を手に歩いてきた道のりを振り返り、これから向かう道へと目を向け、新たな自分作りへの挑戦をはじめようとする子供達。来年も又、日本人会のお力を頂きながら、ご家庭と学校がしっかりと連携して進む一年であることに努めたいと思います。
  来年、平成29年(2017年)が、ペナン日本人学校に学ぶ子供達にとって、更に素晴らしい年でありますように祈念してキーボードの叩き納めと致します。
 本年度の皆様のご理解とご協力に感謝いたします。皆様にとって来年「酉年」が素晴らしい年でありますように。

 どうぞ良いお年をお迎え下さい。

12月9日

  「言葉を磨きたい」 -八木重吉の詩集から-                  50年前の五七五】
リンドウの芳香高き丘の上(当時中1TATSUMI君)
 中学1年生の時。国語の授業で「俳句」を作りました。国語担当は土石川という定年間近の女先生。作品を皆の前で紹介されました。その時の土石川先生のコメントは今でも覚えています。
「浦江君の俳句はとっても綺麗な響きがあります。しかし、リンドウには強い香りはありません」。その言葉に、ガックリ失望の浦江少年。同時に、何くそと俳句に競争心を覚えたことを思い出します。
 それから50年。ペナン日本人学校図書室で懐かしい人の詩集に出会いました。
 それは、八木重吉詩集「素朴な琴」
 「詩ってすごいなあ」と、言葉の力の凄さを感じたのは、「リンドウ」から更に10年。大学4年生、八木重吉の詩と出会った時でした。次がその詩。 「冬」   八木重吉
木に眼がって人を見てゐる
 たったこれだけの詩です。その時から「冬の裸木」を見るのが怖くなりました。
 当時、巻末の解説を読むと、八木はキリスト教徒だとありました。宗教人として生活すれば、こんなに鋭い感性を持つことが出来るのかと、キリスト教に憧れ、キリスト教に入信し教会にも通ったことがあります。すぐに挫折しましたが…。
  図書室にある彼の詩集「素朴な琴」から、幾つかを紹介します。

 「無題」
神様 あなたに会いたくなった 

 「霜」
地はうつくしい気持ちをはりきってらへてゐた
その気持ちを草にも花にも吐けなかった
とうとう肉をみせるようにはげしい霜をだした

 「桃子よ」
もも子よ
おまえがぐづってしかたないとき
わたしはおまえに げんこつをくれる
だが 桃子
お父さんの命が要るときがあったら
いつでもおまえにあげる

 当時、短い表現活動こそ最高の文学だと思っていました。今も強く思っているからこそ、日本人学校で五七五に取り組んでいます。子供達には、これからもずっと言葉()を磨く勉強を続けて貰いたいと願っています。

12月1日

  「ずっと昔の桜の話」 -或る晩秋の風景-
「こんにちは」ひょこっと顔出し虫が言う       
         まつぼっくりを私は投げる (小6 MAKIさん)
秋風がさあと通りすぎたなら
         山が赤へと変わってゆくとき(小6 MOEさん)
※小6の学級通信から借用して短歌を紹介しました。「季節のないペナンで秋を感じて貰うべく、秋の風景写真を提示したりして作句して貰いました」(小6担任言)
  次は、私の昔話です。読んでみてください。
 この季節(日本の落ち葉の季節)になると思い出す恩師の顔と言葉があります。
 今から55年前の話。桜の葉が散る晩秋になると思い出す話。小学5年生の私は、学校で有名なわんぱく坊主でした。或る木枯らしの吹く寒い日の昼休み、枯葉が残る桜の枯れ枝にぶら下がった私は、枝が折れお尻から落下してしまいました。アメリカ合衆国初代大統領ジョージワシントンの話に似ています。が、私の場合は美談ではありません。すぐに見つかって校長室へ呼ばれました。尾てい骨に残る痛みを我慢して立っていると、
 玉田校長先生は、「浦江君、この玖波小学校は、桜の名所です。春になると地域の人が桜の花見に来られます。学校の下の玖波駅に停車した列車の窓からこの桜を見上げて楽しむ人達も多いんだよ。町の宝物の桜だよ。」と諭され、続いて「明日から、校庭に落ち葉が一枚もなくなるまで、桜の落ち葉を掃除しなさい。」と、いつも煙草の臭いのする枯れた声が飛んできました。 仕方なしに掃除する私の様子を時折見に来られた玉田校長先生は、真面目な掃除人でない私を見つめて、「浦江君、朝会の時に私がいつも『頑張り学校』と言っているのはね、頑張っていない学校だからだよ。君達が一生懸命頑張ってくれることを願って、全校朝会で『頑張り学校、頑張り学校』ってハッパかけているんだよ。」などと話しながら頭を撫でてくださいました。 今から18年前、校長になった私は、すぐに玖波小学校の校長室の壁に掛けられた歴代校長の写真の中の玉田校長先生に報告に行きました。「桜を折って掃除したわんぱく坊主が校長になりました。どんな校長になるか見ていてください。」
 あれから55年。あの時は、校長になるなんて思ってもいませんでしたが、空の上の玉田校長先生は、今の私をどんな顔で見つめてくださっているのでしょう。
 最終勤務校は、玖波小学校で迎えたい。校長室の壁の玉田校長先生に「頑張り校長!頑張り校長!」とハッパをかけられラストスパートに努めたいと思っていました。が、最後は、ペナンの子供達に見送られることになりました。
 「かがやき学校」「かがやき学校」と言い続けた4年間もあと3か月少々になったこの頃、毎年、枯葉の散る季節に思い出す恩師との昔話です。

11月21日

  「国語の力」 -眼で耳で心で思う-
音楽鑑賞会の五七五]

バチ使い その勇ましさ 龍のよう(中3
YURIKAさん)

※ 作者からの一言(一番印象に残ったことは太鼓を叩いている人です。最初は座り手で叩いていましたが、四曲目では立ち上がりバチを使い始めました。とても力強い演奏は「龍や虎が飛び跳ねる」に遭うと思います。手からバチに変えるという方法もあるんだなと思いました。)
奏でるは ルアンと二胡(アルフ) 右左(中3 EISUKE君)
※ 作者からの一言(今回の音楽鑑賞会では、一番「笛子(横笛ティーズ)」が心に残りました。音が聞こえないと思ったら、後ろで吹いていたり、曲毎に笛子の長さを変えていました。また、二胡(アルフ)の腕の高さが揃っていて団結力も感じられました。楽しむことが出来ました。)
重なりを 見分けて楽しむ 鑑賞会(小6) 
ひびくのは 楽器の音の 追いかけっこ(小6) 
真剣に 奏でる音の ハーモニー(小6)
 本校では、国語力を培う仕事は、教員だけではありません。
 保護者ボランティアによる図書整備や読み聞かせも大きな力となっています。次は、図書便り10月号からの抜粋です。
[図書館だより 10月号より] 
① 今、ペナン日本人学校は読書月間(11/2~11/30)の真っ只中です。10月は、1冊も本を借りていないお友達が62人もいました。外で元気に遊ぶことはとても大事です。でも、たまには図書室にも足を運んで欲しいです。せっかくの読書月間です。ぜひ、図書室に行こう。
② 図書ボランティア読み聞かせチームより
 「いつもたくさんのお友だちに聞きに来て頂いてありがとうございます。来月は、いよいよ読書月間ということで、読み聞かせ時にスタンプラリーを行います。11月中に読み聞かせが5回あるうち、4回以上来てくれてスタンプがうまったお友だちには、最後に素敵なプレゼントがあります。どうぞふるってご参加ください」と、素敵なプレゼントの写真も添えられていました。
 子供達の言葉の力は、ペナン日本人学校の沢山の方々の力を集め、様々な取り組みの中で育まれ、深く広く鋭く優しい表現に生っていきます。 テリマカシ(有り難うございます)。

11月10日

  「二年ぶりの洪水来襲」 -そしてペラ補習校学習発表会-
(昨年の小学部4年生の五七五)
ゆうやけが虫の音楽ききにくる (現小5 SYOTA君)
山たちがはずかしくなり赤くなる(現小5 OMOIさん)
虫時雨 雨の音 紅葉の木の中で(現小5 MAKOTO君)
※上記は、昨年の小4の秋の五七五です。懐かしい顔が浮かんできます。
 10月29日()午後8時、ペナン川から溢れた水が学校敷地に流れ込みました。教頭が駆けつけましたが、学校近くの交差点で通行止めとなり、そこに車を乗り捨てて膝まで達する泥水の中を一歩一歩進みやっと到着した学校は、湖の中に建物がある状態でした。一階の各教室に浸水しないようにアルミ製の水防板をはめ込み、もしもの場合を考えて図書室や音楽室の地面に近い場所にある太鼓や本を高い机の上などに移動させてから帰宅しました。警備員のラビさん一家が自分の家の浸水対策は後回しにして、防水作業に努めてくれました。
 翌朝8時30分、教職員が通行止めが解除された道路のゴミや乗り捨てられた車の間を駆けつけ、後片付けや清掃作業に汗を流しました。土曜日に氾濫し日曜日に清掃作業し、月曜日に消毒作業を行いました。学校は休校せずに済みました。
 ところが、1週間後の11月7日()午前4時。再びペナン川が溢れました。今回は、教頭が危険を避け学校近くの通行止めの場所まで確認に行き、午前6時、連絡網で「臨時休校」を流しました。
 水が引いた午後から、教職員が集合し、復旧作業を行いました。二年ぶりのそれも一週間に二度の洪水、そして赴任後、初めての「休校」措置となりました。
 115日(土)、ペラ補習授業校の学習発表会に行って来ました。子供達の活き活きした姿が伝わってくる学習発表会でした。
 ペラ補習校は文科省・外務省が支援する学校です。そしてペナン日本人学校の姉妹校的存在として大切なパートナー校でもあります。毎年5月の運動会、夏休み8月後半の本校教員5人による2泊3日の巡回指導、11月後半の補習校児童生徒が本校授業へ参加する交流会(一週間)など、一年を通して交流しているペラ補習校の学習発表会へペナンから参観に訪問した教員は総勢6家族です。
 そして特筆は、永井日本人会長(SONY社長)です。御体自ら駆けつけて、飛び入り参加の「音の話」を、持参のステレオ一式を組み立てて講習して頂き、参加者全員から感動の拍手喝采でした。
今年は、クアラルンプール日本人学校の宮谷校長も泊まり込みで参観に来られ、ペラ補習校応援団が確実に広がっていることを確信できる発表会となりました。11月末、ペラの子供達が一週間の合宿・交流でペナンにやって来ます。

11月1日

  「スポーツの秋」 -目指せ!赤胴鈴之助-
[五七五(ベスタ ブンガラヤ)
おばあさん どうしてスマホ かわないの(小1 KYOKOさん)
かいより やくになりきり がんばった(小2 HIYORIさん)
手も足も ガタガタふるえる 本番だ   (小5 HARUKI君)
目を閉じて 深呼吸して 幕が開く    (小6 YUKAさん)

 ベスタ ブンガラヤ(10/2)から1ヶ月が経ちました。皆様からのご視援(支援)とご声援をいただいたことで、子供達は一回り大きくなることが出来ました。上記の五七五は、その本番の頑張りを表現した小学部児童の作品です。 まだまだ続く「文化の秋」ですが、次はいよいよ「スポーツの秋」の話です。日本では今、スポーツの秋の真っ只中。中学校では、毎日のように部活動があり、週末には練習試合などに身も心も燃やしている生徒が多くいます。日本の中学生の中には「部活=命」という生徒も多く、かく言う私の数十年前の中学生時代は、学校へ部活動をしに行くつもりで家を出る毎朝でした。
 その部活動がPJSにはありません。月に2回のクラブ活動(小4~中3)の実施が精一杯です。部活動に代わるものとして、何とか子供達に部活動の経験をとの思いから、現在、保護者有志が運営しておられる、「サッカー」「バスケット」に参加している小中学生がいます。保護者の方々のお力を得ながら子供達の体力作りが進められていることに感謝です。毎週末、吹き出す汗を力に換えながら頑張っている子供達に心からの拍手を送ります。本当に有り難うございます。   「サッカー」「バスケット」は、PJSの児童生徒の参加者も多く、知名度も高く、これからもクラブ員が増えていくでしょうから、今回は、余り知られていない競技活動を紹介いたします。
 それは、「剣道」です。本校体育館を道場にして「剣道」教室が行われています。指導者は、川口正洋剣道教士七段。剣士の心を内に秘めながらも、とても穏やかで日本的な剣道紳士です。本校での練習日は毎週土曜日15~17(木曜の夜と日曜の午後にはYMCAで開催)
本校の子供も数人参加しているとのことで、先日、見学に行きました。
 (1)剣道経験者  (2)お子様が剣道に興味がある。何かお子様に運動をさせたい  (3)未経験者だが剣道をやってみたい
  という方がおられたら、経験者、未経験者、ご年配者、子供にかかわらず一度、見学にどうぞ!! ということでした。
 これからも「バスケット」「サッカー」「剣道」をはじめ、子供達が運動できる環境が整っていくことが出来れば有り難いです。

10月17日

   「創立記念日 五七五」 -テーマは「学校」
10/5ペナン日本人学校は、42回目の誕生日を迎えました。
児童生徒に記念の五七五を募集したところ、沢山の応募を得ました。     そのうちの少しを紹介します。
たいせつな おともだちが かえっちゃう(小1 KYOKOさん)
ゆらゆらら ブランコゆらら たのしいな(小1 YUMU君)
かぜがくる ターザンロープ すずしいな(小1 MAKIさん)
せんせいが バスをみおくる てをふるよ(小1 KOHSUKE君)
学校に ハイビスカスが 光ってる(小2 HARUさん)
早おきな 校長先生 すばらしい(小2 AYAKOさん)
しずかにね 中学生が お勉強(小3 YUKAさん)
大太鼓 日本にとどけ 声と音(小3 KAORU君)
みんなはね かがやきプラン めざしてる(小3 CHIHIROさん君)
はずかしい うしろふりむく さんかん日(小3 TATSUKI君)
バスおりて 「スラマッパギ」と こしをおる(小4 MIHIROさん)
運動場 みんなのえがお はんしゃする(小4 YUIさん)
先生の つるの一声 きょうれつだ(小4 SHO君)
PJS 笑顔あふれる 学校だ(小5 SHOTA君)
昼休み 先生いっしょ ドロケイだ(小5 REIJI君)
くじけたら 勇気をくれる 小学校(小5 TSUBASA君)
ピカピカと みんなの汗が かがやくよ(小5 KOHSEI君)
てりつける 太陽さえぎる 入道雲(小6HARUKAさん)
教室に 広がる笑顔の 花が咲く(小6S.YUKAさん)
にぎやかで 優しさあふれ 信じ合う(小6 ANJUさん)
バスおりて 友が笑顔で 待っている(小6 CHISAさん)
四十二 重ねてきたよ この歴史(中1 SENA君)
中学部 少なくなった 夏休み(中1 KOHSEI君)
授業中 お腹がお昼の ベル鳴らす(中1 AYAMIさん)
乗り越えろ! 定期テストの 熱い壁(中1KOHSUKE君)
古き良き 歴史を語る 壁のひび(中2 HIROKI君)
笑い声 これからもずっと 健やかに(中2 YUIKOさん)
いつか咲く 未来へ歩む 夢の花(2中 MISAKIさん)
ここにある どんな時でも 学べる場(中2 . RISAさん)
何回も 出会いと別れ 眺めてた(中3 YURIKAさん)

10月5日   「ニシキヘビも出た」  -開校42周年-
せんせいが バスをみおくる てをふるよ(小1 KOHSUKE君)
はずかしい うしろふりむく さんかん日(小3 TATSUKI君)
何回も 出会いと別れ 眺めてた (中3 YURIKAさん)
 ペナン日本人学校42回目の誕生日を記念して、子供達に五七五(テーマ「学校」)を募集しました。上記の作品は、校長賞として表彰した作品です。
 本校は、昭和49年(1974年)にマレーシアで2校目、世界では35校目の日本人学校として産声を上げました。しかし、その開設には大変な苦労があったと思います。現在、日本人の小中学生が全世界に約7万人、その内、日本人学校へ通う子供はその1/3でしかありません。学校が少ないのです。その数、90校ほど。要望しても日本人学校開設は、なかなか困難なようです。課題は、予算と人材の確保、多大な労力と月日を伴う準備や手続き等々。ましてや42年前のこと、並大抵の辛苦でなかったことでしょう。10月5日、ペナン日本人学校は42回目の誕生日を迎えました。この間、756名の卒業生(小学部538名、中学部218名)を送り出しています。
 あらためて、一昨年の『開校40周年記念誌』のページをめくると、ペナンでの驚きの出来事が目に飛び込んできます。
「… 波は、あっという間に堤防を乗り越え、ガーニードライブに駐車中の車を呑み込みました。青い漁船が波の上をすべり、翻弄され、岸壁に叩きつけられました。泥水はコンドミニアムの手前で止まり、大量のヘドロと臭気と波に流され向きを変えた多数の車が …」(長野 ゆう子教頭 平成15~17年)
「… 豪雨の中を裏庭に立って川の様子を見ていることがよくありました。ペナン川が運んできたコブラ、ニシキヘビ、ミズトカゲなどが学校敷地に入ってくるので肝を冷やされました。その度に現地職員のラヴィさんが捕獲して子供達や学校を助けてくれました …」(清水 隆史校長 平成17~19年)
「… 日本人学校に出没した動物の種類と個体数の記録。1月9日=ネズミ1匹、カエル3匹。1月17日=ネズミ1匹、大トカゲ1匹。3月には、4~5mのニシキヘビが2度出現 …」(四ノ宮 貫教頭 平成18~20年)
 『開校40周年記念誌』は、校長室に数冊あります。閲覧希望の際は、校長室へお越しください。
 涙ぐましい努力による学校創立、そして今日に至る迄の在ペナン日本国総領事館、ペナン日本人会をはじめ、数多くの邦人の方々の温かい支えにより受け継がれてきた開校の精神、そして日本人会や保護者・児童生徒の期待と願いをしっかりと受け止め、『未来に咲く 夢のたね』をまき続けなければならないと決意を新たにしています。どうぞこれからもご支援、宜しくお願いいたします。
オオトカゲ コブラアカアリ どくマイマイ (詠み人知らず)
9月20日   「Negaraku おお我が祖国よ」 -マレーシア国歌-
ナガラク (おお我が祖国よ)
タナ トゥムパーニャ ダラク (汝より命は生まれ出でる) 
ラッヤッ ヒドゥッ バーサトゥ ダン マジュ (協調と繁栄の中)
ラーマッ バハギャ トゥハン クルゥニヤカン (神に祝福されし幸福の地)
ラジャ キタ スラマッ バータックタ (王は平和の中君臨する)
ラーマッ バハギャ トゥハン クルゥニヤカン (神に祝福されし幸福の地)
ラジャ キタ スラマッ バータックタ (王は平和の中君臨する)
 これは、マレーシア国歌です。
 マレーシア国歌を歌えますか。知っていますか。聞いたことがありますか。ペナンに生活しながら馴染みがないのは私だけでしょうか。聞いたことはあるけれど、覚えていないというのが多くの在留邦人(私も含めて)の実態ではないでしょうか(そうでない方はお許し下さい)。
 さて、問題はペナン日本人学校です。体育館の正面には国王陛下ご夫妻のご真影を掲げていますが、これまで儀式でマレーシア国歌を歌っていませんでした。歌わないどころか歌唱指導をしていませんでした。学校教育目標の「かがやき」に、「マレーシア・ペナンを知る」「郷土を愛する」と謳いながら、国の象徴とも言うべき国歌を指導しないのは、如何なものか。これは、赴任した3年前から思い続けていたことでした。日本人学校といえども、マレーシア教育省から学校認可を受けて教育活動を行っている学校です。たとえ押しつけられなくても、マレーシア・ペナンに活動を許されている学校として子供達にはマレーシア国歌を歌えるように指導し、儀式では歌いたいものだと思っていました。
 そしてついに、この2学期から、念願であったマレーシア国歌の歌声を学校中に響かせたいとの課題に取り組みます。音楽担当の教諭が、指導内容と指導時間を工夫して歌唱指導を実施します。先ずは、今年度の卒業式と来年度の入学式に歌う予定で学習を始めます。
 三月のペナン日本人学校での卒業式にマレーシア国歌を歌って、卒業生と共に私も卒業して行きたいと思っています。

[PJS中学部の夏休みの五七五]
久しぶり じゃがりこポテチ おーいお茶(中1 TAKUMI君)
陽炎の 向こうで歌う 森の蝉(中2 HIROKI君)
甘やかす 自分自身が 嫌になる(中3 YURIKAさん)
※ 今回は中学部の夏休みの思い出の五七五の紹介です。
さすが中学生。特に気持ちの表現が巧です。
9月9日   「ペスタ ブンガラヤ」 -行事で育つ-
[小学部4年生の五七五]
夕やけの 色をミカンに そめつける(SENA君)
スイカはね 悪くないのに たたかれる(KOHMEI君)
雨上がり 山の緑に セミの声(SEIICHIROH君)
ひまわりの 満員電車 乗せてくれ(TAKU君)
 ※ またまた小学部4年生の五七五を紹介します。
  夏の様子を上手く表現しています。

 二学期が始まって二週間。今、ペナン日本人学校は、10月2日(日)の「ペスタ ブンガラヤ」(保護者向け発表会)の練習に必死で取り組んでいます。
 ベスタで思い出すのは、昨年の12月3日、小学部5年生がSONYへ工場見学へ行った時のこと。
 お出迎えの永井社長さんが、一人ひとりの子供達の顔を見つめながら、思い出すように声をかけられました。
「君は、マジョリンだったね。」「君は、村人だったよね。」と。そして、見学が終わった時、そのご挨拶で次のようにお話しされました。
 「ペスタ ブンガラヤで、君達が演じた『魔法をすてたマジョリン』の劇に感動しました。それは大道具や小道具作り、衣装作りや役割分担など皆で協力して作り上げたからこそ見る人を感動させる劇が出来たのです。SONYも一緒です。使ってくださる人に喜んで頂ける製品を作るために、設計、製造、配送などの各部署で働く4300人が一生懸命に力を合わせ協力しているからこそ会社は生き続けます。                                学校で大切なことは、国語・算数もですが、協力してゴールを目指すこと、これが一番大切にしなければならないことです。これからも頑張ってください。」 これには、正直、驚きました。工場見学で、こんな素晴らしい激励の言葉を頂けるとは思ってもいませんでした。『こんなにも一生懸命に見ていただいている方が居られるのだ。ますます素晴らしい発表を心がけなければならない』と、強く思ったことでした。
 このことは、事ある毎に職員に話しているところです。
 行事で育つ。人の目で育つ。人の声で育つ。そしてそれを伝え聞くことで育つ。
 今年はこのペスタ ブンガラヤで、より一層、磨きをかけた発表をする中で、子供達が大きく大きく花開くように祈念しております。子供達は勿論、日々の教育活動で育つのですが、大勢の皆様の眼差しの中、運動会・ベスタ・交流活動などの各行事でより一層飛躍していきます。
 ご参観、宜しく宜しくお願いいたします。
8月30日      「サトウキビ」 -二学期スタート-
【二学期最初の五七五 小4 夏特集】
夏の雨 ほんのりさます やけた道(YUIさん)
朝の雲 丸いトマトに 照らされる(RIICHI君)
ふうりんの 音色がひやす なつのかぜ(YUSUKE君)
 上記の中の二つ(夏の雨…、ふうりんの…)は、一学期の終業式で全校児童生徒が見守る中、優秀賞として校長表彰させて貰った作品です。情景が目の前に開けるように風景を切り取る表現ができています。今年度は4月から、日本人としての資質の醸成をねらって、「言語活動の充実」を教育の重点に位置づけ、どの学年も五七五の作句を通して、考える力、伝える力をつけ、日本人としての感性を磨くことに取り組んだ一学期でした。これからも全校の子供達に意欲を持って取り組んで貰いたいとの願いで、表彰活動を続けていきます。
 今年も8月19日(金)から3日間、ペラ補習授業校への巡回学習指導に行ってきました。ペラ州の州都イポーの町には日本の方が多く住んでいますが、日本の教育を受けたくても日本人学校はなく代わりにペラ補習授業校で、毎週土曜日の午前中、国語や算数(数学)を中心に学習をしています。
 補習校は時間的な制限、教材や施設設備など教育環境に恵まれているとは言えません。しかし、そのハンディを乗り越え、日本人としてのアイデンティをしっかり保ち、マレーシアの良さも兼ね備えたすばらしい人材へと育ってきています。
 11月にはその子供達が本校に交流に来ます。本校と補習校の子ども達、日本の教育を尊ぶ者同士の良さが重なり、すばらしい「学び」ができることを楽しみにしています。
今、中学部2年生教室前の花壇に森山君がKLから持ち帰り、7月初めに植えた修学旅行の思い出の「サトウキビ」が育っています。随分と大きくなり、故郷のカンポン村を懐かしがって風に吹かれています。そして、ペナン日本人学校で一生懸命に根付こうとして頑張っています。修学旅行生の思いと共に大きく成長してくれることを期待して毎日、草抜きと水やりに励んでいます。学校へお越しの折は、ご覧ください。
 ペナン日本人学校の子供達も、サトウキビと競争で大きくなる二学期が始まりました。新たに4名の編入生を迎え計146名でのスタートです。10月2日(日)には「ペスタ ブンガラヤ」があり、本校の児童・生徒の持てる力を劇や歌など様々な形で表現します。これまでの学習や、夏休みの豊富な経験を糧にして、新たな挑戦をする子ども達の活躍を期待します。今学期も教職員が一丸となり子ども達の『心を鍛え 体を鍛え 頭を鍛え』て『(か)考える(が)がんばる(や)やさしい(き)協力する』ペナンっ子を目指して進みます。今学期もよろしくお願いいたします。