人々の住まい拝見
 ペナン島の東側の街並みでは、コンドミニアムから、1、2階のリンクハウス、2軒で一つのセミディタッチの家。そして、カンポンのマレーハウスが混在しています。 また、テラスハウスと言ってペナン、マラッカ、シンガポールだけにある中国・マレーシアのニョニャスタイルに英国スタイルが混在して、Strait Design(海峡スタイル)と言う家のスタイルがペナンにあります。

      【コンドミニアム】       【セミディタッチハウス】          【マレーハウスの集落】        【マレーハウス】


      【リンクハウス】                【テラスハウス】

しかし、半島の西側は、まだまだ水田風景と椰子の木が生い茂る自然がいっぱい残っていて、昔ながらカンポン(村)の集落を見ることができます。家を椰子の木で囲んでいるのは、暑さしのぎに、木陰をつくるためと実を食料にするためです。


中国人(華人)の住まい
訪ねた家はセミディタッチの総2階の家でした。

〔外観〕
屋根・瓦で、総2階、セメントの壁、敷地が広い家です。(すべての中国人の家が大きいわけではないです。)
窓…・スライド式のガラス窓とアルミサッシの窓で全てに盗難防止の鉄格子がついています。庭があり、車庫のスペースも広いです。
〔内観〕
入り口・鉄格子のドアで守られ、地面より1段高くなっています。入り口で靴をぬいで外に置きます。
床はタイルか大理石です。各部屋に、エアコン、ファンがあります。
祭壇…・家の内外あちらこちらに仏様を祭っています。祭壇は入り口の真正面にあり、商売の神である財冨の神(家族を守る神である観音様に変わる事もあります。)がどこの中国人の住まいにもあります。正面の祭壇の下には、家を守る地の神が祭られています。台所にも神棚があり、この神様は天の神様で、甘い餅(ピーナッツやジンジャーを入れる)をお供えします。家の外には、地の神があり、土地を守る神で、家の外の壁には家を守る天の神が祭られています。旧歴の1日,15日に線香を立ててお祈りする人もいれば、毎日午後に線香を立ててお祈りする人もいます。


インド人の住まい(その1)
学校を警備してくれているインド人の住まいを訪ねました。

〔外観〕
1階の平屋で外壁はレンガ・コンクリートとトタン板。屋根はトタン板。窓はスライド式ガラスです。
〔内観〕
玄関・靴は玄関で脱ぎます。居間・玄関入ってすぐに居間があります。ソファ、テーブルテレビ等が置いてあり。床はコンクリートに色が塗られています。天井にファンが回っています。
台所・本宅とコンクリートでつながれていて、別の場所にあります。
  ・昔は炭火を使っていましたが、現在はガスコンロを使っています。
  ・昔はインド独特の素焼きのポットで調理していましたが、現在はフライパン、鍋を使っています。
  ・台所にテーブルがあり、普段はそこで家族で食べます。
浴室・シャワーで湯船はありません。
トイレ・ごく普通の水洗トイレです。浴室とトイレが隣あわせにあり、家と独立して外に作られています。
神棚…・普通は居間にありますが、ここは居間の奥の部屋にありました。
お祈り・インド人はヒンドゥ教で、一般に、財の冨(Letchmi)の神と学問(Seraswarhy)の神と無病息災(Mariamma)の神が祭られています。
・ 1日、朝7時と夜7時の2回お祈りをします。
・ お祈りの際、バナナや他のフルーツ、黒糖とミルクを混ぜたご飯をお供えします。
・火曜日と金曜日は野菜のみの食事となります。

インド人の住まい(その2)
 一般のインド人の家を訪ねてみました。日本の長屋のように続くリンクハウスのうちの一軒です。



〔外観〕
屋根はトタン板で、壁は木ですが、1階の床はタイル、コンクリートで茶色に塗られています。
窓…・スライド式のガラス窓と2階は木の窓です。風通しが良いように大きく窓枠が取られています。
〔内観〕
玄関・床は地面とほぼ同じ高さで、入り口で靴を脱ぎます。木の扉と鉄格子があります。入り口の上に全能の神である象(Ganesh)の写真が飾られていました。 
居間・玄関で靴を脱ぐとやはりすぐ居間で、ソファ、テレビ、オーディオ、ビデオとあります。家族が多い家だったのか簡単なベッドがソファの横にありました。
台所・やはり台所は一番奥にありました。ガスコンロと薪をたくかまどがありました。
    冷蔵庫の横に乾燥機がおいてありました。乾燥機の横の青い壁の向こうで、お母さん2人が大きい盥に洗濯物をいっぱい入れて、タイルに洗濯物を押し当てて、ごしごし洗っている姿は懐かしく見えたのに、乾燥機が釣り合いません。一般の生活水準では何でも手に入るようです。
シャワー・水を溜める小さい浴槽だけで、水を浴びるようです。



マレー人の住まい(伝統的なカンポン)
 ペナンには、昔ながらの伝統的なカンポンのマレーハウスと現在のスタイルの2種類あります。マレーシアの気候と風土を考えたもので、基本は木造建築です。マレーシアは1年中暑く、暑さをしのぐために、いくつか工夫がなされています。また、周りには美しい色の花が咲く鉢植えが置かれています。  

                    
〔外観〕
屋根…・かやぶきかトタン板で、風通しを考えて少しずつ屋根の位置をずらしています。
外の壁や床・木で、1階に部屋がある時は床がコンクリート張りで気温が下がるように造っています。
窓……・たくさんあり、大きく木でできた開閉窓になっています。
高床の床下・風通しを良くし、床下で家畜を飼い、また自然の外敵から守り、車庫にも利用しています。洪水から家を守る利点もあります。高床式なので必ず階段があります。階段は必ず家の東側にあり、階段を上るとオープンスペースがあり、そこには、椅子などがあって人々が寄り合って語るような広間があります。
〔内観〕
部屋の間切りの壁には、やはり、風通しを考え、天井までに隙間があり、飾り隙間を造っています。さくや手すりや窓には、マレー風の細かい模様の彫刻が施されています。
入り口…・1階があれば、入り口で靴を脱ぎますし、高床式で階段があれば、階段を上った所で靴を脱ぎます。
居間……・冠婚葬祭からいつでも誰もが集まって会話できるように、必ず入り口を入るとすぐに居間があります。
台所……・必ず家の一番奥にあります。昔は調理の時の出たゴミは台所の窓から外に投げられ、にわとりなどの家畜のえさとなりました。そのために台所は、人目につかない奥にあります。
寝室……・部屋隅にたたんでしまってあるマットを敷いて寝ます。長い抱き枕がおいてあります。
トイレ…・家の外にあります。
浴室……・家の外にあり、トイレの横にあります。お湯ではなく水です。お祈りの前に必ず体を清める水浴び(マンディと言う)をします。

マレー人の住まい(現在)


〔外観〕
屋根…・瓦かトタン板。外の壁は木とコンクリートでできています。
窓……・大きな木の開閉窓からスライド式ガラスに変わります。高床式の2階で、昔と違い1階は柱を利用して部屋を作り総2階立てにしています。だから、柱の間の部屋は広く居間になっています。
〔内観〕
床……・木かコンクリートかタイルで暑さをしのぐようにしています。
入り口・地面より1段高くなった所で靴を脱ぎます。
居間…・コンクリートの床で、テレビ、ソファ、テーブルがあり、人がたくさん集まれるように広くなっています。
台所…・調理台、水道、ガスコンロがあります。
トイレ・マレー式トイレは、現在は日本の和式スタイルで水洗です。戸口の方を向いてします。壁にホースがついてあり、そのホースを使うか、または、溜め水がおいてあり桶で水をすくいそれでおしりを洗います。紙は普段使わず、左手で拭きます。だから、ご飯を食べるときは右手しか使いません。 
浴室…・水が浴槽に溜められていて、桶ですくって体にかけるか、シャワーになっています。トイレも浴室も家の中に設置されています。
お祈り・マレー人はイスラム教を信仰していますが、神棚はありません。お祈りは1日5回(5時、11時、1時、5時、8時)、または3回(6時、11時、8時)お祈りの人もいます。その度に、マンディ(水浴び)をしますが、後の2回は手足を洗うだけだそうです。 
コーランは聖書に替わるもので、西の方向(日が沈む方向)にメッカがありメッカにいるアラーの神に顔を向けてお祈りすることをギブラットと言います。お祈りはマットを敷いて1回5分行ないます。イエスのようなお祈りの対象はありません。お祈りの時は白い衣装を身にまといます。男性は毎金曜日にモスクに行ってお祈りしますが、女性はハリラヤの時のみモスクに入る事が出来ます。モスクでコーランがモスリムに無料で配られ、お祈りは5歳から始めます。