1 マレーシアについて
歴 史

@ムラカ王国の誕生

Aポルトガルの支配
 ↓
Bオランダの支配
 ↓
Cイギリスの支配
 ↓
D日本軍の占領
 ↓
Eマレーシアの独立

 

歴 史

 戦争終了後,再びイギリスの支配下になって,イギリスは各民族に平等の権利を与えるマラヤ連合案を示しました。しかし,マレー人の特権を主張するマレー人には受け入れられず,連合マレー人国民組織(UMNO)が作られ,マレー人の特権を認めたイギリス領マラヤとペナン,マラッカからなるマラヤ連邦ができました。しかし中国人は納得せず,マラヤ共産党をつくり戦争が始まりました。この間にも独立への準備は進められ,マラヤ中国人協会(MCA)が結成され,UMNO と MCA が連合し,これにマラヤ・インド人会議(MIC)が加わって連盟党がつくられ,1955年総選挙で圧倒的な勝利を収め,アブドゥル・ラーマンが首相となり,1957年にマラヤ連邦は完全独立をしました。アブドゥル・ラーマン首相がマレーシア構想を発表し,1963年にはシンガポール・サバ・サラワクを加えたマレーシア連邦ができました。その後,1965年にシンガポールが独立して今のマレーシア連邦になりました。

マレーシアの国教「イスラム教」

@「神(アッラーフ)」・・・ アッラーフが唯一の神であると信じること。
A「天使(マラーイカ)」・・・ アッラーフの使いである天使の存在を信じること。
B「啓典(キターブ)」・・・ アッラーフにより啓示されたアル=クルアーン(コーラン)を信じること。(クルアーンは最後で完全な啓典である。)
C「使徒(ラスール)」・・・ アッラーフの命令を受けて預言者となったムハンマドこそが真正なる神の使徒であると信じること。
D「来世(アーヒラ)」・・・ 審判の日,死後の世界を信じること。
E「定命(カ ダ ル)」・・・ すべての人間(あるいは万物そのもの)の運命がアッラーフによって定められていることを信じること。

「五行」とは,ムスリムが行わなければならない五つのことです。
@「信仰告白(シャハーダ)」
A「礼拝(サラー)」
B「断食(サウム)」(マレー語では「プアサ」)
C「喜捨(ザカート)」
D「巡礼(ハッジ)」(マレー語では「ハジ」)

マレーシアでは,憲法で,どんな宗教も信仰の自由が保障されています。 ただし,マレーシアの国の宗教(国教)は,「イスラム教」に定められています。

歴 史
歴 史
歴 史
歴 史

その他の宗教
○ 仏教

 仏教は,約2500年前(紀元前5世紀頃)に,ゴータマ・シッダッタ(Gotama Siddhattha)(一般には「釈迦」と言われていますが「釈迦」とは「釈迦牟尼」の略です。「釈迦」は彼の種族名,「牟尼」は聖者の意味で,「釈迦族の聖者」となります。)が,インド北部ガンジス川中流域で提唱し、各地に広まり,現在では世界中に広まった宗教です。
 仏教(佛教)とは,仏陀(buddha)の説いた教え,仏(佛)の宗教,仏になるための教えのことです。仏陀(仏)とは,サンスクリット語で,「目覚めた人,覚者,真理を悟った人」を意味しています。仏教の教えの基本は,「三法印(3つの根本思想のこと)」で,
「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」の3つです。
(「一切皆苦」を付け加えて四法印とする経典もあります。)

○ ヒンドゥー教
 マレーシアのインド系の多くの人々がヒンドゥー教を信仰しています。ヒンドゥー教は「インド教」ともいいます。唯一の神を信じる「一神教」のイスラム教やキリスト教とは違い,さまざまな神々をまつる「多神教」です。守護神をまつって,身の安全,家族の安泰,仕事の成功などを祈ります。
 神々の中でも中心となるのは「ブラフマー(創造神)」,「ヴィシュヌ(維持神)」,「シヴァ(破壊神)」という三人の神です。ただし,近世では,一人の神が三つの役割に応じて三人の神として現れるという考えになり,そのことを「三神一体(トリルムティ)」といいます。
 また,ヒンドゥー教は「ヴェーダ聖典」,「カースト制度(身分制度)」,「輪廻と解脱」など多くの特徴をバラモン教から引き継いでいます。ただし,ヒンドゥー教でも,「輪廻」から「解脱」を説きますが,各時代の聖者や思想家によってたくさんの説があり,それぞれの宗派に分かれています。中でもシヴァ派は苦行が盛んで,自らの肉体をさいなむ苦行などが行われます。

○ キリスト教
 キリスト教は,「ユダヤ教」から派生した宗教で,イスラム教と同じ神教を信じる宗教です。キリスト教をひらいたことで有名なイエス・キリストは,紀元前1世紀初頭,当時ローマの支配下であったユダヤ地方(パレスチナ)のベツヘルムに降誕しました。
 キリスト教は,そのイエスをキリスト(キリストとは「救世主(人類を救う人)」という意味です。)と信じ,旧約聖書に加えて,新約聖書に記されたイエスや使徒たちの言葉と行いを信じ従う宗教です。人間は罪を犯す存在であるが,神にして人であるイエス・キリストの死はこれを贖い,イエスをキリストと信じる者は罪の赦しを得て永遠の生命に入るという信仰がキリスト教の根本です。
 マレーシアには,16世紀頃,ポルトガル人とスペイン人がカトリック(旧教)を,オランダ人とイギリス人がプロテスタント(新教)を伝えました。カトリック教会とプロテスタント教会があり,プロテスタントはさらにイギリス国教会,メソジスト教会など多くの宗派に分かれています。


【ペナン州立モスク】

    【極楽寺】

【インド寺院】

【キリスト教の教会】

@ マレーシアの小学校
マレーシアの小学校は大きく分けて次の2つの学校に分かれています。
○国民小学校  
・マレーシア語で勉強します。
・イスラム教の授業があります。
・政府のお金で運営しています。

○国民型小学校─┬─国民型華文小学校
 └ 国民型タミール語小学校
・民族語(中国語やタミール語)で勉強します。
・イスラム教の授業がない。
・政府からの援助金が部分的である。
(父母や地域団体からの援助が必要になります。)


◇国民小学校も国民型小学校も毎年1月に6歳で入学し,6年間で卒業し中学校に  
  進みます。
◇小学校6年の後半に全国統一テスト(UPSR)を受けなければなりません。
   もし,マレーシア語科目などのテストの成績が良くないときは中学校に入学し
てから一年間は予備学級で勉強することになります。(これは中学校に入ると
授業はすべてマレーシア語で行われるためです。)
◇多くの学校が午前と午後の2部制になっています。これは学校の不足と子供の
数の多さに対して,校舎を有効活用するためです。


A マレーシアの中学校

◇マレーシアの中学校は国民中学校だけになります。国民小学校や国民型小学校 
の出身者は一緒に国民中学校に入ります。
◇国民中学校は前半3年と後半2年に分かれます。
     ・前半3年目に全国統一テスト(PMR)を受けます。
     ・後半2年目に全国統一の修了資格テスト(SPM)を受けます。

SPMという試験はその結果で将来の職業や短大・大学・専門学校などへの進学が決まる大切な試験です。