6.マレーシアの衣服について

  民族衣装を着てみませんか?

20歳になると一枚の長い布を巻いて着る,あのスタイルになります。この布の下にはCHOLI(コリ)という体にぴったりとしたシャツを着る。

○Lady's よそいきスタイル <PUDAVAI(プーダーヴァイ)>
女性の衣装のSAREE(サリー)は有名。ところが実はこのサリーという名前は英語。 
PUDAVAI(プーダーヴァイ)が正式名称です。年齢によってスタイルが変わります。どれを着てみたいですか?

多民族国家のマレーシアでは,さまざまな民族衣装を着た人々に出会うことができます。
街中で,レストランで,そしてそれぞれの民族が信仰しているお寺の中で。
 ここでは,ペナンでひときわ目につくマレー系インド系の「よそいきスタイル」にスポットを当てて紹介しましょう。

素敵!

・年齢に関係なく着ることができるPUNJABI(パンジャビ)というスタイルもあります。

○SAREEを着てみよう!

 こんなに長い布を,どうやってぬったり切ったりしないで着るんだろう?

マレー系の衣装は,宗教と深い関係があるんだね。
 同じムスリムの国はどうなんだろう?

よせたひだを肩にかけて残りの布を腰に1周させる。

ひだは布の短い方の辺から横方向になるようによせる。

布のはしに結び目を作り腰の右側から布を巻く。

腰には1周巻きつけ反対側を持ちひだをよせる。

20歳くらいまでは,TAVANI(ターヴァ
ニー)という布をまとう。

15歳くらいまでは,RAVIGAI(ラヴィガイ)というブラウスにスカートを着る。

○Men's よそいきスタイル
<JIPA(ジパ・上衣(じょうい))/WASTI(ヴァスティ・下衣(かい))>
南インドと北インド,そして宗教によって若干の違いのある男性の衣装。
・JIPA(ジパ・上衣)
 襟のないボタンつきの丈の長いシャツ。生地は柄のないシンプルな綿か絹。柄はないけれど,前開き部分のボタン周りはちょっとした装飾(そうしょく)が施されていて素敵。帯をすればさらにワンランク上の正装に。帯のラインは必ず下側になるように巻きましょう。結婚式の新郎は一番の正装なので白。
・WASTI(ヴァスティ・下衣)
・DOTI(ドーティー)スタイル(写真のもの)
一枚の布(幅1m,長さ4〜6mほどの布。白の木綿が一般的)を巻いて身につける。これは女性のサリーと同じ。必ず左側が前にくるように巻きましょう。
・PYJAMAS(ピジャマス)スタイル
だぼだぼのズボン。生地はDOTIを同じで,裾のところに装飾があってきれい。子どもはこちらを着ることが多い。
・男性は,年齢による衣装の変化はなく,小さい子どもから大人まで同じスタイルを着ます。

○Men's よそいきスタイル <BAJU MELAYU(バジュ・マライユ)>
 男性のよそいきスタイルは,女性と比べるとシンプルな服装のBAJU MELAYU(バジュ・マライユ)。色とりどりのバティックではなく,無地の生地の上衣。そしてSampin(サンピン)という腰巻きにSonkok(ソンコ)という帽子がフォーマル・スタイルです。この出で立ちは,日々のお祈りには着ません。結婚式のお祝いの席など,特別のときに着る一番の正装だそうです。
・上衣
長袖,立ち襟,下の方の2つのポケットに,1つの胸ポケットがお決まりのスタイル。胸のボタンは5つが約束。もう少しカジュアルなタイプだと,襟のないタイプがあり,こちらはTeluk Belanga(トゥルッ・ブランガ)とよばれています。Belangaは中華鍋という意味だそうです。丸い襟首をさしてこういうのは,おもしろいですね。

@マレー系スタイル

マレー系の「よそいきスタイル」は,結婚式,ハリラヤのお祭りのときなどで着られます。毎日のお祈りのときも男性は腰巻きに帽子,女性は肌を見せないように頭からなにやらかぶり物をしていますね。
 マレー系の服装は,信仰している宗教と深いかかわりがあります。そこも,調べていくと、さらに新しい発見がありそうです。

ヒンズー教や仏教の生まれたインドでは,ぬい目のない布こそ「聖なる衣服」であると考えられていたんだって!

よせたひだをまとめて腰の位置で巻き込む。

残りの布をのばして前合わせのひだをよせる。

ひだは少しずらしてよせる。

完成!

Aインド系スタイル

インド系の「よそいきスタイル」は結婚式や寺院へお祈りに行くときに使われます。
男性はシンプルなスタイルですが,女性は一枚の長い生地にはさみを入れることなく,体に巻いて着る独特のスタイル。一度は着てみたいと思いませんか? 

○Lady's よそいきスタイル
<BAJUKURUNG(バジュ・クラン)/BAJUKEBAYA(バジュ・クバヤ)>
 Baju Kurung は,ジョホール生まれ,一方Baju Kebayaはペナン生まれ。Baju Kurungの方がより古くから伝(つた)わるマレー伝統の衣装です。
・Baju Kurung(バジュ・クラン)
ゆったりしたスタイル。柄はさまざま。でもスカートと同じ柄が基本です。
・Baju Kebaya(バジュ・クバヤ)
チャイナドレスのぴったりしたフォームの影響が見られ,少し腰のまわりが細身になっているのが特徴です。襟や袖口の刺しゅうが見事。もっとシースルーの生地を使うこともあり,ドレッシーな感じ。Baju Kebayaの上衣には,丈の長いもの(Panjan/パンジャン)と短いもの(Pendek/ペンデ)があります。

・Selendang(セレンダン)を上手に使って
スカーフのようなSelendangは様々な使い方で大活躍。Toudon(トドン)としても使える便利ものです。

【おでこにつけている“しるし”の秘密(ひみつ)】
 POTTU(プットゥ)という粉を水で溶いてつけます。本来はヒンズー教徒がつけるもので,まだ結婚していない人は黒,もう結婚している人は赤,そして夫や妻のどちらかがひとり残っている場合は白の点をつけます。
 最近はシール式のものもあり,色や形も様々になっています。

肩にかけた布を広げればあなたもマサラ!

・Sampin(サンピン)
実は女性の下衣はこのSampin(サンピン)と同じ着方をし,Salon(サロン)とよばれています。今では簡単に着られるスカートのようになっていますが,よく見るとヒダをよせて仕立ててあります。このヒダを男性は中央に,女性は横によせます。男性は今でも,筒状の布を写真のようにして着ます。女性は生地を染めたバティックを使いますが,男性は柄が織りこまれた織物を使います。

・Toudon(トドン)
マレー系の女性の多くが頭にかぶっている布。ムスリムの女性は顔,手首から先,そして足の裏しか見せてはいけないという教えを守るため。家族以外の男性の前では,Toudonをかぶり,肌を見せないようにするのだそうです。これは日本にも古くから根付いている「恥の文化」の究極の形ですね。ちなみに男性は,おへそからひざまでを見せないのがムスリムのルールです。